エンゼルス大谷翔平投手（２３）が８日（日本時間９日）、右肘の内側側副靱帯（じんたい）を損傷し、１０日間の故障者リスト（ＤＬ）入りした。

　球団の発表によると、大谷は前日の７日（同８日）に米ロサンゼルスでＰＲＰ（組織の修復や再生を図るため、右肘に自身から採取した血小板を注射する）注射を受け、３週間後に再び右肘の状態を診断されるという。投手としての復帰は少なくとも１カ月以上となりそうだ。

　大谷は６日（同７日）のロイヤルズ戦で右手のマメの影響で４回で降板。今回のＤＬ入りに関して、メディアの電話取材を受けたビリー・エプラーＧＭによれば、試合後にマメの治療をした後、大谷が右肘の張りを訴えたという。

　チームドクターの診断では「グレード２」とされ、右肘内側側副靱帯（じんたい）の損傷レベルで「グレード１」は靱帯（じんたい）が伸びている状態、「グレード２」が部分損傷もしくは部分断裂、「グレード３」が完全断裂という状態とされ、大谷は「グレード２」の状態という。

　同ＧＭは「現時点ではグレード２としか言いようがない」と話した。今後、トミー・ジョン手術（側副靱帯（じんたい）再建術）をするかどうかに関しては「希望的にはこのままの治療で回復できればと思う」とした。

　３週間はノースローで調整する予定。その後、状態をみて判断していくとした。その間の打者出場に関しても、「彼が指名打者のみでの選手だったらいけるかもしれないが、そうではない。スイングで影響が出るかもしれない。３週間様子を見て、これから決めていきたい」と、打者としての出場にも慎重な姿勢を示した。

　大谷はここまで投手として４勝１敗、防御率３・１０、打者としては打率２割８分９厘、６本塁打、２０打点の成績を残していた。

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